今朝、スイス・グリンデルワルトの超大型カレンダーをめくった。ユングフラウ鉄道会社製の絶景12ヶ月のポスターのようなカレンダー。毎年わざわざ注文して現地から取り寄せ、私の城である台所に掛けている。
31日ものあいだ堪能したにも関わらず、いつもより未練を感じつつ7月の写真を裏に回した。夫が大好きだったスイスの牛、その中でもグリンデルワルトの牛たちとアイガーが、フォトジェニックな鉄道とともに写り込んでいる景色だったからだ。
夫が撮ったイチオシの写真に合い通ずる写真だ。
もし夫が「スイスの思い出の一枚を選んでください」と頼まれたら、少なくとも夏編として、下の写真を差しだしただろう。
グリンデルワルトでは、私たちが見たのとなんら変わることなく、やさしい栗色の毛並みの牛たちが、首にかけたベルをカランコロンと鳴らしながら、絶景をバックに、ひながのんびりと草を食んでいるのだ、と7月のカレンダーは教えてくれた。
愛おしく懐かしい景色だ。