60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

作り置き料理

何歳になっても新たな学びはあるものだ。

昨日は、最近流行りの作り置き料理を扱った一日講習会に参加した。

非常に面白く、学ぶところが多かった。私の料理教室とは全く異なるベクトル上の料理のスキル。もちろん根底を流れる基本理念は、今日の講義部分で先生が述べた「おいしく、安全に」と変わらない。個人的につけ加たい共通項は「手作りで、家庭の味を」。

メディアで売れっ子の「伝説の家政婦」こと、タサン志麻さんをご存知だろうか? クライアントの自宅に出向き、3時間の滞在で作り置き料理を10-15品作るという伝説の料理人だ。

NHKの「プロフェッショナル」の番組での彼女の密着取材を見て以来、今日的な作り置き料理というものに興味を持った。小さい子がいる共稼ぎの家庭が多い現在、家事や料理を誰が担うかが問題となっている。息子のお嫁さんも、料理好きであるにも関わらず、帰宅してからの時間が足りず、毎日の食事作りに一番悩まされるという。平日の助けになればと思って、バアバは機会あるごとにジップロックなどにおかずを何種類も詰めて持たせる。しかし、もう少し効率的に作ったり詰めたりできないものだろうか?とモヤモヤしていた。

もう一方で、今年に入って母がホームに入居するまで、母の食事作りに追われ、悩まされた。グルメな老人のための糖尿病食や、私が外出する際の老人でも扱える作り置き料理などに。

そんな中でこの講習会をインターネットで見つけた時、ほとんど迷うことなく申し込んだ。

来月から再開しようとしている料理教室が私の生活の主軸であることには変わりない。しかし、料理に携わっている者だからこそ、今日の都会型の家庭の食事情について、全く別の角度から眺めてみたかったし、知識やスキルを身につける必要があると思った。期待を裏切らず、百聞は一見にしかずだった。

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学んだことが、身内や身近な人、助けを必要としている誰かの役に立てば、こんなにうれしいことはない。