60からのしあわせさがし ~bistrotkenwoodの日記

徒然日記、料理教室、学習障害、お一人様、外国との縁

「学習障害の周辺の子」といわれた娘

正月映画

正月映画というと明るく娯楽性の高いものを連想すると思う。映画三昧の正月だったが、ちがった。新年始めの二日間に娘がチョイスした映画を三本観たが、二本は重かった。前述のとおり、1本目は元日の朝、まずは劇場で鑑賞。「ラーゲリより愛を込めて」は無実…

あけましておめでとうございます

我が家の2023年は、六本木ヒルズで始まった。年末年始の五日間、初めて娘のYと二人だけで過ごしたのだが、せっかくだから、家族がいたときにはできなかった過ごし方をしようということになった。娘のリクエスト映画「ラーゲリより愛をこめて」を元日の朝一番…

2022 娘が主役のツリー✨🎄✨

12月2日に始まった料理教室を4回終え、一区切りついた。あとは、臨時の16日一回を残すだけ。 11/19に先月の最終回が終わった翌日には屋根裏からクリスマスツリーやグッズを下ろしてデコレーションをスタートした。 毎年変化をつけるツリーだが、今年のテーマ…

娘とのデート

昨日はサテライト型グループホームで暮らす娘のYと一日デート。ときどき彼女が企画してくれる。前回は、9月に彼女のお誕生日祝いで銀座へ。 今回の第一部はYが住む界隈の散策、第二部は彼女の小さなワンルームで。 最初は町名の由来となっているお寺訪問から…

亡夫と娘とわたし

昨日はかなり久しぶりに友人のAさんと会った。仕事やボランティアなどで次々と新しいことに挑戦する明るく前向きな女性だ。昨日も最近のチャレンジを明るく楽しそうに語ってくれた。 しかし私と同年齢の彼女の心には、いつも晴れないモヤモヤがある。現代社…

しあわせな思い出づくり

「Yさんには、おかあさんが幸せな時間とその思い出をたくさんつくってあげてください」「Yさんが歳をとって施設で孤独に暮らすようになった時、その楽しかった記憶はYさんにとってかけがえのない宝となり、生きる希望となるのです」 娘の成年後見の監督人…

家族のかたち

それぞれの家族に、それぞれの家族のかたちがあると思う。 日曜日に孫のJ君を預かってお留守番したことを書いた。それは、娘とHさん(お嫁さん)が区内で大人女子デートをしたからだ。 発端は、娘がHさんとJ君を、彼女が暮らすサテライト型グループホームの部…

青パパイヤとソムタムの思い出

上記のタイトルで、14年前の6月の東京でブログを書いている。 *********** [前略] 青リンゴ、青葡萄・・・とくれば酸っぱい!というイメージかと思います。でも、青パパイヤは酸っぱくないのです。 ほのかな甘み、かすかな酸味、どちらかというと、そのさわ…

2021Tokyo 写真家ドアノー展

昨日、振替休日をもらえた娘と、20世紀半ばのパリにタイムスリップしてきた。今月末までBunkamuraで開催されている「写真家ドアノー/音楽/パリ」という展覧会を観に行ったのだ。 ロベール・ドアノー(Robert Doineau)は、報道誌やファッション誌などで働い…

整理ingの成果

日曜日に娘とデートした。1ヶ月以上前からの娘との約束だった。部屋に招待してお昼を作ってご馳走してくれるという。(以前にもブログに書いた)整理のプロの指導による一連の作業が終了し、その成果をみてもらいたいとのこと。「続・整理ing」(07/03/2020…

受け継がれる絵本

休日出勤のため、娘は昨日の孫のJ君のお誕生会に出席できなかった。 それにも関わらず、プレゼントを用意し、事前に息子宛に送っていたことを当日知った。 息子は持参してくれ、プレゼント・タイムにそれが登場した。『14ひきのおひっこし』、ロングセラーと…

成年後見人として、母として

「お母さんは、Yさん(娘の名前)との幸せな時間と思い出をたくさん作ってあげてください」 「お母さんがYさんと楽しく過ごせる時間は、そんなに長く残されているわけではないんですよ」 「お金を残しても、Yさんに幸せをたくさん残したことになりません」 …

続・整理ing

昨日のブログでは、娘と7月の整理ingについて何を話し合ったかについて書かずに終わってしまった。その前日、支援員から「掃除と整理ingのサービスをそろそろ終わりにしようと思っています」「ただ、ベッド周りが残ってしまっていて、整理した方がいいと思う…

整理ing(セイリング)

日曜日に娘と久しぶりに外食のランチをした。前日に、娘の支援員から電話があり、相談を二点受けた。そのことを娘と話し合うのも目的だった。娘の特別給付金が入金されたがどのように扱うか?ということと、今年に入ってから依頼している掃除のプロの人の7月…

むすめの“フォトグラフィックメモリー”

昨日は、久しぶりに娘特有の記憶力におどろかされた。コロナ自粛中に仕上げた3冊のファミリーアルバムを見ている時だった。写真に映っている場面の前後の出来事や、食べたもの、着ていた服、会話などが次々と娘の口から再現されていく。娘は1歳から4歳までタ…

娘の来訪 ――自粛解除のおかげで

週末、娘が泊りに来てくれた。最後にこの家で会ったのはいつだったかを思い出せないほど久しぶりのことだ。 2月末に母が転倒し、私が母の全面的アシストをし、コロナ感染対策も強化し始めてから、我が家を訪れる身内はいなくなった。私と同じ区に住む息子家…

娘と緊急事態宣言

大型連休最後の日の昨夜、娘と久しぶりに電話で話をした。例年だとこちらに戻ってきて2泊ほどし、私と日帰り旅をしたり、自宅から休日出勤したりする。しかし、今年は一度も帰らず、娘はずっとグループホームの自分の部屋で過ごした。祖母が糖尿病の高齢者で…

鎌倉の銀の鈴社

現在、子ども向けの電子書籍500冊を(期間限定で)無料解放している出版社がある。 鎌倉にある家族経営の児童書などを中心とした出版社、銀の鈴社だ。 このことが、現地取材の生中継で、3/31夕方のNHKの「シブ5時」で紹介された。 経営者一族の一員である友…

『とうだいのひまわり』

季節外れの話題になるが、娘が5歳の時、ヒマワリを種から育てたことがある。 家族の歴史をコンパクトなフォトアルバムにまとめあげる作業を続行中だが、幼かった娘が、自分の背丈の倍近くあるヒマワリの花と並んで立つ写真が出てきて、久しぶりに懐かしく見…

三月ひなのつき

『三月ひなのつき』、児童文学者の石井桃子の名作の題名だ。 子どものころ何度も読んだ。小さいときは、絵が地味で、よさがわからなかった。それが一年毎に、大人っぽい雰囲気に惹き付けられていった。名著のゆえんだろう。 今でも毎年、頭の中で「三月、雛…

娘の部屋

娘が2年ぶりに部屋によんでくれた。逆に言うと、その間、部屋があまりにも汚くなっていて、私を呼べなかったのだ。娘の支援員が初めて女性になり(以下、Tさん)、もう一人の支援ワーカーのOさん(同じく女性)とともに、昨年後半くらいから、色々とテコ入れし…

リスクヘッジにも限界がある

一週間前の深夜に母が転倒した。立ちくらみが原因だった。 検査の結果、痛みやすり傷はあったものの、右脇腹の打撲だけですんだ。 骨折せず、本当によかった。本人も、家族も、主治医とナースたちもホッと胸を撫でおろした。隣に住む娘として、母の転倒に備…

リスクヘッジ

「Mさんて、リスクヘッジを考えるんですね」 先日、40代の男性美容師Eさんに言われた。スマホケースに付けてあるリングがきっかけだった。 最初、Eさんはルーペだと思ったらしい。(こちらは60代のオバアサンだから致し方ない、) スマホを落とさないために…

家族

[前回のブログの続き] 昨日の報道で、供述調書に記された遺族たちの悲痛な声が、初めて明らかにされた。 やはり。。。当然。。。そうよね。。。。。 ーー胸を痛めつつ、大きくうなずいている自分がいた。 19人それぞれの思い出がつまった人生があり、それを…

19人のいのち

津久井やまゆり園で起きた殺傷事件の裁判のニュースが連日報道されている。 社会全体に大きな衝撃を与えた犯罪史に残る事件だ。 異例の措置として、殺害された19人の入所者たちの名前が匿名にされ、代わりに「甲A」といった無機質の名前で呼ばれている。個人…

悩み: 母と娘のはざまで

老人と障害者。 その間に挟まれるとなかなか苦しい。老人でなくても、子育てを含めて家庭生活で苦労せずに人生を歩んでこられた人には、グレーゾーンの障害者を理解するのが難しいようだ。 更に、血縁の孫となると、たとえ、まともな人間であっても、生理的…

おせち料理と夫の母

料理をお教えしている立場の人間でありながら、恥ずかしながら、今では、おせち料理を最低限しか作らない。 お餅とおせち料理を三ヶ日の間、喜んで食べ続けてくれた夫が亡くなるのと息子が家を出るのが重なり、一気に縮小してしまった。今では、実母と娘が好…

食に明け、食に閉じる

年末はなにかと気忙しい。今日から娘が帰ってくる。グループホームの世話人が年末年始に休めるよう、利用者は、親族のもとに戻るか、温泉旅行に参加し、ホームを無人にする。 娘は毎年、帰宅。 しかし、年中無休の靴量販店に勤めるから、三ヶ日にも、1-2度出…

悲劇のあと

熊澤氏に対して異例の穏便な対応が続いている。実刑判決が言い渡され、被告が法廷をあとにする際、検察官の一人が「体に気をつけてください」と声をかけたという。 また、昨日、殺人犯であるにも関わらず、保釈が認められ、熊澤氏は保釈金を支払い刑務所を出…

悲劇

長男を殺害した元・農水次官の熊澤被告に実刑6年の判決が出た。一般の人よりも、障害者とその親とに接する機会が多いだけに、この裁判の行方を真剣に追っていた。 その中で、先週の求刑の報道の際に明らかにされた長女の自殺の事実には、胸が締め付けられる…